アムウェイにハマった友人の末路を紹介します。

友人がアムウェイにのめり込み、
借金を抱えて苦しむ姿を目の当たりにしました。 アムウェイのビジネスに魅力を感じ、成功を夢見て始めた友人でしたが、次第にビジネスが上手くいかなくなります
そんな友人の様子と、アムウェイ体験から
得られた教訓についてお伝えします。

アムウェイにハマった友人のMLMの始まりから末路

私の友人はアムウェイのビジネスに身を投じ、成功を夢見ていましたが
次第にビジネスが上手くいかなくなります。睡眠時間を削り、借金して製品を売り込みますが、次第に限界がきてやめてしまいました。
その様子と得られた教訓をお伝えしていきます。

友人がアムウェイに興味を持ったきっかけ

友人がアムウェイに興味を持ったきっかけは、大学の先輩でした。
その先輩は会社でトップセールスマンです。渋谷で会った際、アムウェイの本社に連れて行かれました。
アムウェイの勧誘は、相手に親しみを感じさせ、信頼関係を築くことが基本です
友人はアムウェイのことは知らなかったが、先輩の上手な説明に惹かれます。
アムウェイの製品は良いと思い、次第に惹かれていったようです。

初めてのアムウェイセミナー参加

友人は先輩に連れていかれ、初めてのアムウェイセミナーに参加しました。

セミナーでは、アムウェイの普段使用している日用品、家電、サプリメントについて説明を受けます。アムウェイの商品と普段使っている市販品を比較し、アムウェイの製品の素晴らしさを体感します。成功者の話や実際に稼いでいる人々のエピソードが紹介されました。セミナーは友人にとって非常に魅力的であり、
自分も成功できるかもしれない」と感じさせました。

アムウェイビジネスの開始

アムウェイでビジネスを始めるため、友人がABO(アムウェイビジネスオーナー)に登録します。

まずビジネスに必要な知識を学ぶためにミーティングに参加しました。
ミーティングで学べる内容は

  1. アムウェイでの基本情報
  2. 製品を使って体験しながら発売される製品の使い方やメリット
  3. ビジネス計画の立て方・売り上げ目標の設定、売り方

です。

ミーティングでアムウェイの知識を身に付けた友人は商品を仕入れ、アムウェイビジネスを始めていきます。

友人がアムウェイにのめり込む

友人はアムウェイビジネスを始めると、製品の販売や新しい勧誘を熱心に行います。
日用品やサプリメントなどの製品を勧め、熱心に話しかけました。
定期的に会ってはいましたが、毎回アムウェイの製品の説明をするようになり、
時間の無駄に感じるようになってきます。
友人はそんな様子を気にせず、
アムウェイの製品を売り込んできます。

アムウェイの製品をもっと多くの人に知ってもらいたいと思い、彼はグループのミーティングに出席し、勧誘活動に精を出すようになりました。友人はアムウェイで成功するために、
時間もお金も惜しまず投資しました。

アムウェイビジネスの影響で友人との距離が生まれる

友人がアムウェイビジネスにのめり込むにつれて、周りの人々との関係が変わり始めました。
時間をとってもらった結果、ビジネスの話しをする友人に愛想をつかすようになり、
徐々に距離を取るようになります。
私との会話もアムウェイの製品の話ばかりです。
会うことも億劫になり、定期的に会うことをやめました。

アムウェイビジネスに行き詰まる

友人は借金をしてまで製品を購入し、それを販売しようとしましたが、在庫が増える一方で
売れませんでした。アムウェイビジネスは直接、人と会い商品の説明をしなければいけません。個人の人脈が尽きてしまうと、新しい人を探すのに苦労するようです。
最初は順調でしたが、インターネットを使うことができないこともあり、次第に行き詰まりを見せ始めました。
出費ばかりかさみ、手元に
お金は全く残らなかったようです。
友人と同じグループに所属しているメンバーも同様に借金をしていました。
そのような状況を見て、友人はようやく自分のしてきたことに気が付き
辞めることを決意します。

友人がアムウェイ体験の末路から得た教訓

ここでは、友人がアムウェイ体験から学んだ教訓について説明します。また、同様の経験を持つ他の人々の話も紹介します。

友人が学んだこと

友人はアムウェイビジネスを通じて学んだことは、

  • 短期間で大きな成功を収めることは難しい
  • アムウェイで得られるスキル(営業力や人間関係の構築)は他のビジネスにも役立つ
  • 成功している人は100人に1人いるかいないかという程度。

ということです。

アムウェイのビジネスモデルは、人脈を介して販売を行っていきます。1個人の人脈だけでは販売を行ったとしても、大きな収入を得ることは困難になります。
ただアムウェイビジネスで学んだことは他のビジネスでも活かせますが、アムウェイで成功している人はほとんどいないです。

同様の経験を持つ他の人々の話

友人と同じようにニュースキンなどの他のマルチ商法に関わった人々も、似たような問題に直面しています。
マルチ商法に陥る理由としては、次の5つです。

  • 何気ない連絡からのやり取りで安心感を生み、依存性を高める
  • 外部からの情報をシャットアウトして組織の考え方を植え付けられ、思考能力を低下させられる
  • 自己肯定感が低く、打ち込むべきものを示されて評価されると
    やりがいを感じ、仲間と励まし合う環境が居場所となってしまう
  • 「こうすればさみしさから解放されるよ」とシンプルに示されたり、簡単な理屈や行為のプロセスがあったると、それに乗っかってしまいがちになる
  • 悪質な商法では
    複数の説得テクニックが束になって迫ってくるため、何も知らない人が
    逃れるのは容易ではない

マルチ商法では、参加者の紹介や商品販売でマージンなどの利益があることをメリットとして勧誘されますが、参加するための負担(金銭支払)を伴う取引は、特定商取引法で「連鎖販売取引」として規制されています。

契約を勧められたときは、実態や仕組みが分からない場合は契約せず、友だちや知り合いから勧誘されてもきっぱりと断るようにしましょう。

その後の友人の様子

行き詰まった友人はアムウェイを解約します。その後の友人の様子について触れていきます。

解約後の友人関係と生活の変化

アムウェイを解約した後、
借金が残ってしまい副業をするようになりました。アムウェイでのビジネスに比べるとだいぶ楽に仕事が出来ているようです。
友人関係も修復し、再びコミュニケーションを取るようになりました。
友人グループの中には本業を辞めて
アムウェイだけで生計を立てようとしている人もいましたが、やはりうまくいかずやめていったようです。

まとめ

アムウェイビジネスは、初めてみると利益を出すことは困難です。
人との関係性を利用して勧誘し、大きな成功を期待しますが、多くの参加者が借金を抱え、人間関係を損ねる結果になっています。
友人はネットワークビジネスを辞めることが出来ましたが、中には辞めたくても、それが出来ないような状況に追い込まれてしまうこともあり、何年も続けてしまっている人も多くいました。
友人や知人からの勧誘にはきっぱりと断り、不明瞭なビジネスモデルには慎重に判断することが重要です。